2012/04/15

Module 1&2 Performance


Financeのグループワークで1位になり、金貨(のチョコ)をもらった。
もっとも、このとき自分は何も貢献できず、ほぼその場にいただけの状態だったのだが…。


プログラム開始から約2ヶ月半。このブログもほとんど更新できずにいたが、ようやく期末試験も終わって春休みに入ったので、Module 1と2の内容を振り返ってみたいと思う。

Ashridgeでは最初の2モジュールで「Performance」「People」「Process」と題して、いわゆるMBAの基礎教養科目を集中的にレクチャーする。中身はおそらく他のビジネススクールと大きく変わらないと思うが、この3分野でそれぞれ期末のAssignment(論文)、筆記試験が行われるという構成になっている。今日はその中のひとつ、Performanceについて。ここにはAccounting/FinanceとStatistics(統計学)が含まれる。


Accounting / Finance
最初の2モジュールでは、PL、BS、Cash Flowといった財務諸表から始まって、損益分岐点やABCコスト管理、DCFなどを使ったBudgeting、Valuationの基礎までが対象。最初の2ヶ月ということもあり、内容はそれほど高度ではない…が、授業に付いて行くのはかなり大変だった。

理由のひとつは前回書いたとおり英語。グループワークが多いので、ネイティブのペースで議論が始まってしまうと、どうしても置いてけぼりになってしまう。Turnover(売上)、Overdraft(当座貸越)など、単語の意味がわからず混乱することもしばしば。また、BSの書き方が日本の会計で馴染みのある「左右でバランスする」形ではないため、慣れるのに時間がかかった。

もうひとつ特徴的なのは、電卓と紙を使って手書きで計算する課題が多いこと。これは他所のビジネススクールでどうなのか知らないが、何でExcelを使わないのか最初はさっぱり理解できなかった。グループワークも、「よし、じゃあまずは費用から書き出してみよう!」といったかんじで、壁に貼った紙に手書きでキャッシュ・フローを書いたりする。たしかに今となってはこの泥臭いやり方のおかげで、だいぶ数字を扱う感覚が身についたと思うが、意図的にああいう形にしていたのか、あれが自然なのか、いまだに謎ではある。

Statistics
統計学。といっても、やはり基礎的な内容なので、英語さえわかればそれほど難しくはないはずなのだが、実際はFinance以上に専門用語が多いので、事前知識がないとけっこう厳しいと思う。帰無仮説の話などは英語ではさっぱり理解できなかった。また、ここでもやはりExcelの出番はなく、手書き計算。電卓を使うのがだいぶ上手くなった気がする。


Finance担当のSteveいわく、Performanceは3つの分野のうちで最も簡単とのことだったが、授業中は苦労したとはいえ、たしかにレポートや期末試験は一番取り組みやすかった。この分野の実務経験は皆無だったが、事前に日本である程度勉強していたので、それが功を奏したと思う。

ちなみにSteveはMBAのアカデミック・ディレクターでもあり、軽快な喋りと(早口で最初は全然聞き取れなかったが)、わかりやすい授業でクラスではとても人気がある。個人的には、プレッシャーに押されて暗い顔をして歩いていたとき、たまたま通りかかったSteveが「言葉のハンデもあると思うが頑張れ。君のレポートはすごく良く書けてたよ」と励ましてくれたことが印象に残っている。