オリエンテーションとチームワーク講義を兼ねた野外ゲーム。 暗号を解いてピラミッドを完成させる。けっこう楽しかった。 |
いわゆる行動組織論(Organisational Behaviour)。リーダーシップ教育をプログラムの柱としているAshridgeだけに、他の科目よりも時間をかけて丁寧に教えているという印象がある。
Personal and Professional Development Programme
MBAプログラムの最初の1週間を費やして行われる自己啓発セミナー的な科目。MBTI、FIRO-Bなどと呼ばれる性格診断や、ジョハリの窓、チームワーク、コーチングなど、授業というよりも企業の管理職研修みたいな内容。これらを1週間かけてじっくりやるのが、いかにもAshridgeらしい。
MBTIというのは今まで知らなかったのだが、Ashridgeではかなりポピュラーで、他の授業でもよく引き合いに出されることがあった。ちなみに自分のタイプはISTJ。Introversion(内向的)、Sensing(直感よりも現実志向)、Thinking(感情よりも理屈)、Judging(計画型)という結果。xSTJ型にはビジネスリーダーが多いことが統計的に知られているらしいが、果たして当たっているかどうか。
Organizasional Behaviour
MBAの定番科目。モチベーションやリーダーシップなど、組織の中で他人と協業するためのセオリーを学ぶ。この分野は実務経験もあるし、それほど問題ないだろうと思っていたのだが、フレームワークや概念がけっこうたくさんあり、なおかつ正解のないテーマでもあるので、試験やレポートは意外と苦労した。参考書(RobbinsのEssentials of Organizasional Behaviour)の邦訳版があったので、それでだいぶ助けられたと思う。
留学先で日本語の本を使うのは本末転倒だが、実際に課せられるリーディングの分量・期間などを考えると、日本語でざっと全体を読んで概要だけでも頭に入れておくというのは、かなり現実的な学習法だと思う。Amazonからスキャン代行業者に直送してPDFを納品してもらえば、海外にいても手軽に日本語の本を読める。電子書籍(とは厳密には言えないが)の便利さをこんなところで実感。
Human Resource Management
行動組織論とひとつづきの科目だが、別の講師が担当。Strategic HRMという考え方を学んだが、要するに人事部門も組織の大きなビジョンを見据えた上で戦略的に動きましょうという話。当たり前のようにも感じるが、企業の中では日々のタスクだけに目が向いて、そもそも何が本当の目的なのかが意識されないというのは人事に限らずよくある話。この分野でよく知られるDave Ulrichの著作に出てくる言葉が本質をよく表している。
"I don't know why we shouldn't simply outsource the whole thing. Why should we continue to invest in you?" HR's New Mandate: Be a Strategic Player (Ulrich, 2005)