2012/03/12

英語の壁

学校の敷地内にあるロッジを£700/Mで借りている。
部屋も広く、緑に囲まれた環境だけど、町への交通手段がなく陸の孤島になるのが難点…。

プログラムが始まって1ヶ月半。結局、忙しさのあまりブログを更新する時間もなく Module 1 が終了してしまった。この1ヶ月半は本当に怒涛のような日々で、まるで数ヶ月も経ったかのように感じられる。詰め込み型の One-year MBA はとにかく大変、というのは覚悟していたが、実は予想以上に苦労しているのが英語の問題だ。

MBA受験にあたっては以前に書いたように英語のスコアが求められ、一応それをクリアして来ているものの、いざ始まってみるとまったく通用しない。内容以前の問題で、聞き取れないのだ。

まず、講師の言っていることが(人によるが)3割くらいしか理解できない。日本にいたとき、ネイティブによる英語のセミナーや米系大学の公開講座などに出席して、それなりについて行けたので気楽に構えていたのだが、ここでは全然違う。また、クラスメイトとの会話も、1対1のときはまだ良いものの、ネイティブ同士での会話が始まってしまうと全く何を言っているのかわからない。

例えるなら、字幕なしで洋画を見ているような感覚だろうか。TOEFLやIELTSのリスニング教材は聞き取れても、実際の生きた英語には程遠いということを思い知らされている。

もっとも、今年の Ashridge はイギリス人が7割くらいで、他の人も準ネイティブ。英語にハンディがあるのは自分と、ロシア人が1名いるだけという状態なので、クラスの「ネイティブ&イギリス英語度」が輪をかけて高まっているという事情もある。非ネイティブが7〜8割いるような環境であれば、また違うんじゃないかと思うけど。

英語の上級者から見たら、TOEFL/IELTSレベルが通用しないなんてことは常識なのかもしれないが、残念ながらこの1ヶ月は英語ができないというだけの理由で、まるで子供みたいな存在になってしまっていたのが事実だ。グループワークで一言も発言できず、じっと時間が過ぎるのを待っている辛さと言ったら…。

クラスメイトがとても協力的で、いろいろ気を使ってくれるのが唯一の救い。弱い立場にいるときは、他人の優しさが本当に身にしみる。彼らにはいつか恩返しをしないといけない。