2012/01/14

携帯電話を使う(T-Mobile)


実はイギリス入国後、一番最初にしたのが携帯電話を入手することだった。通話はともかくとして、ネットにアクセスできる環境は整えておきたい。調べたところ1年くらいの滞在ならプリペイドSIMを使うのが最も手軽そうだったので、それを実践してみた。


1. 端末を入手
イギリス渡航を見据えて、昨年のうちにSIMフリーの端末を入手しておいた。日本ではイー・モバイルから販売されている HTC aria 。12月までは日本通信の Talking-SIM で運用していたが、イギリスでもSIMを入れ替えるだけで使えるようになる…はず。



2. SIMカードを入手
ヒースロー空港の Baggage Claim を出た付近に、SIMカードの自動販売機がある。とりあえず一番無難そうな T-Mobile のカードを購入(£10)。ちなみに、これはSIMだけの値段で、このままだと通話はできない。オンラインで申しこめば無料でSIMを送ってもらえるようだが、この場合は当然ながら送付先としてイギリス国内の住所を指定する必要がある。

SIMカードの自動販売機。日本の携帯文化に慣れているとちょっとしたカルチャーショック。

電話番号はSIMに付いているTop-upカードに印字されている。


3. 料金をチャージ
イギリスではこの手のプリペイドカードへの料金チャージを「Top-up」と言う。T-Mobile SIM に Top-up する方法はWeb、SMS、自動応答ダイヤルなどいくつかあるのだが、街中の店舗でも可能だ。SIMカードに付属されているTop-upカードを店員に渡して、希望する入金額を伝えれば手続き完了。間もなくキャリアから確認のSMSが送られてくるという仕組み。

このマークのある店舗でTop-upできる。

4. コースを選ぶ
T-MobileのプリペイドSIMは「Pay as you go」と呼ばれ、料金プランは「Text」「Talk」「International」の3つ。

Textというのが何を意味するのかわからなかったのだが、これはSMS(ショートメッセージサービス)のこと。日本ではやや古びた感じのあるSMSだが、イギリスではけっこう使われているらしい。SIM購入直後、何もしないと、ここには書かれていない Monthy プラン?になっているようだったので、Talkプランに変更しておくことに。「150」にダイヤルして、自動応答の案内どおりに操作すれば変更完了。1ヶ月£10で、国内通話100分まで無料になる。


5. Internet Booster の適用
プリペイドプランでのインターネット利用は、そのままだと £1/day になっているが、任意でBoosterオプションというのを追加できる。Internet Booster は £5で30日間有効。速度制限もなく、日本の携帯料金に比べると驚くほど安い。これは「441」にSMSを送信することで追加できるのだが、ひとつ落とし穴が。

T-Mobileのモバイル向けサイトには「MONTH WEB」というテキストを送れと書いてあるのだが、これは間違い。途中スペース無しの「MONTHWEB」にしないと認識されない。日本だったら、考えられないようなミス表記だけどね…。


6. モバイルアクセスポイントの設定
手順5を済ませた時点でインターネットにつながると思っていたのだが、なぜか何度やってもうまくいかない。よくよく考えたら、端末側でMobile Networkのアクセスポイント情報を設定していなかった。具体的な情報はT-Mobileのサポートページで見つけることができるのだが、上記の手順2〜5では全く案内されないので、しばらく気づかなかった(2つ目の落とし穴)。これはハマる人が多いと思うけど、自分だけ…?


ここまできて、ようやく全てのセットアップが完了。ロンドン市内にいる限り、電波状況や速度で不満を感じることはない。もっとも、日本では日本通信の300kbpsを使っていたので、それに比べて快適ってのもあるが。いずれにしても、Google Mapがあれば地図持ってウロウロする必要もないし、やっぱSIMフリー端末が1台あるとすごく便利だ。


Fair use policy について
通信料金の安さに気を良くしてテザリングしまくっていたら、一通のSMSが。

「あなたは Fair use policy の上限80%に達しています」

どうやら500MBを上限として、データ利用に制限があるとのこと。さすがに使い放題ではないのかーと、一瞬がっかりしたのだが、T-Mobileのサイトを良く読むと、500MBに達するとファイルのダウンロードなどが制限されるものの、ブラウジングは引き続きできるらしい。実際しばらくして、500MBに達したとの警告が表示されたが、それ以降もファイルを落としたりしなければ、普通にネットを使える。ホームステイ先のWLANの調子が良くなかったので、意外とゆるいポリシーで助かった。